2026.03.10

DATAFLUCT、伊藤忠食品と「受注数予測AI」の実証実験を完了。複雑な食品卸の現場で実務利用に向けた有望な精度水準を確認


約4,500アイテムを対象に、AIで受注数を予測。発注自動化への活用を目指す。

株式会社DATAFLUCT(本社:東京都渋谷区、代表取締役CEO:久米村 隼人)は、伊藤忠食品株式会社(本店:大阪府大阪市、代表取締役社長 社長執行役員:岡本 均)と共同で、発注自動化AI構築に向けた実証実験を行いました。
本実証実験では、5拠点の倉庫において、約4,500アイテムを対象に「受注数予測モデル」を構築し、多様なアルゴリズムのアンサンブル、複数のモデル分割パターンの検証、特徴量エンジニアリングを行いました。その結果、一部の倉庫においては重み付き平均誤差率(WAPE)28.9%を記録するなど、実務での活用を見据えた予測精度を確認しました。
今後はこの成果を基に、物流制約を組み込んだ発注ロジックを実装し、全国拠点への展開を視野に入れ、物流2024年問題への対応と持続可能なサプライチェーンの構築に向けた取り組みを一層推進していきます。

背景

伊藤忠食品は、全国約4,000社のメーカーと約1,000社の小売業を繋ぎ、約50万アイテムを扱う食のインフラを担っています。同社が直面していた主な課題は、物流効率化の取り組みを背景とした発注業務の煩雑化に伴う発注担当者の業務負担の増加でした。
食品卸の発注業務は、単なる需要予測以上に複雑な制約条件を考慮する必要があります。例えば、季節性や小売店での販促などによる急激な需要増、メーカーごとに異なるリードタイム、大型連休の休配、最低発注ロット、賞味期限の管理など、物流や商習慣に起因するさまざまな制約が存在します。DATAFLUCTは、自社のデータ活用プラットフォーム「Airlake」を用いて、これらの複雑な要因を含む出荷実績データを統合し、高度な特徴量エンジニアリングを行うことで、「食品卸特有の不規則な需要パターン」をAIで予測する仕組みを構築しました。

発注自動化AIの概要と本実証実験について

1. AIによる「需要予測」から「発注最適化」までを一気通貫で自動化

本プロジェクトでは、将来的に、需要予測から発注最適化までを一気通貫で自動化することを目指しています。その中核となる需要予測モデルについては、DATAFLUCTが伊藤忠食品と連携して開発を担当し、その予測結果を用いた発注ロジックの設計・実装は、伊藤忠食品が自社の業務ノウハウを踏まえて進めていきます。
伊藤忠食品が保有する過去の出荷実績や各種マスタデータに加え、DATAFLUCTのデータ活用プラットフォーム「Airlake」を通じて取得する気象情報やイベント情報などの外部データを活用し、倉庫別・商品別・日別に受注数をAIで予測します。今後、この予測結果に対し、欠品リスクを考慮した安全在庫計算やメーカーごとのリードタイム、最低発注ロットといった物流制約を自動で適用する発注ロジックを伊藤忠食品にて構築し、現場担当者の判断を高度に再現した「推奨発注数」を提示する仕組みの実現を目指します。

2. 実証実験の成果:約4,500アイテムで実務利用に向けた予測精度を確認

今回の実証実験では、伊藤忠食品の物流拠点5倉庫において、約4,500アイテムを対象に検証を実施しました。 予測モデルには、最新の深層学習アルゴリズムと、高い汎用性を持つツリー系モデル「LightGBM」などを組み合わせた独自のアンサンブル手法を採用。これにより、食品卸において自動化の障壁となっていた「季節性による急激な変動」や「販促施策に伴う突発的な需要増」についても、一定の傾向を捉えられることを確認しました。さらに、一部の倉庫においては重み付き平均誤差率(WAPE)28.9%を記録するなど、実務での活用を見据えた予測精度が得られました。

今後の展望

今後は、今回の成果をベースに、特定の商品分類に特化したモデルの構築や外部データの統合、突発的な変動への対応強化などを進めていきます。さらに本番導入に向けて、予測結果を活用した発注ロジックの確立、全国拠点への展開可能なシステム設計、そして継続的な運用改善(MLOps)により、長期にわたり高い予測精度を維持し、食品卸売業のDXをリードする次世代のサプライチェーン基盤の実現を目指します。

DATAFLUCTの「Airlake」について

「Airlake」は、データ分析・AIエージェント構築をトータルに支援するプラットフォームです。自然言語での対話を通じて高度なデータ分析や業務を自動化し、埋もれたデータからインサイトを創出します。
AIデータ基盤「Airlake platform」、オーダーメイドAIモデル「Airlake AI models」、AIエージェント「Airlake AI Agents」を一気通貫で提供することで、安価でスピーディーに貴社専用のAIを構築します。


株式会社DATAFLUCTについて

株式会社DATAFLUCTは「データを商いに」をビジョンに掲げ、埋もれていたデータから新たな価値を生み出し、社会課題を解決するデータビジネスパートナーです。非構造化データをはじめ、データの形式にとらわれない「マルチモーダルデータ活用」に強みを持ち、データの収集・蓄積・加工・分析を一気通貫で実現します。
需要予測によるロスの削減、持続可能な都市計画、脱炭素に向けた行動変容など世界基準の課題に着目した自社サービスも展開し、誰もがデータを有効活用することで持続可能な意思決定をすることができる世界の実現を目指しています。2019年JAXAベンチャー※認定企業。
※宇宙航空研究開発機構(JAXA)の知的財産・業務での知見を利用して事業を行う、JAXA職員が出資・設立したベンチャー企業。
 
本社所在地:東京都渋谷区桜丘町1-4 渋谷サクラステージ SHIBUYA サイド SHIBUYA タワー7階
代表者:代表取締役CEO 久米村 隼人
設立:2019年1月29日
電話番号:03-6822-5590(代表)
資本金:14億9,712万円(資本準備金含む)
事業内容 :データプラットフォーム構築・運用支援事業、DX推進支援・運用支援事業、サステナブルデータビジネス事業
Webサイト https://datafluct.com/
公式X  https://twitter.com/datafluct
Facebook https://www.facebook.com/datafluct/

本件に関するお問い合わせ

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